嘔吐や下痢は、動物病院を受診される理由としてとても多い症状です。
実際、多くの場合は胃腸炎や食べ過ぎ、食事内容の変化などが原因で、比較的軽症で済むことも少なくありません。
しかし一方で、
- 腸閉塞
- 急性膵炎
- 胆嚢疾患
- 消化器腫瘍
- 腎臓病
- 内分泌疾患
など、早期の診断や治療が必要な病気が隠れていることもあります。
そのため、「吐いている」「下痢をしている」という症状だけで病気を判断することはできません。
▶︎ こんな時は早めの受診をおすすめします
以下のような場合は、なるべく早めの受診をご検討ください。
- 何度も繰り返し吐いている
- 水を飲んでも吐いてしまう
- 元気や食欲がない
- 血便や黒い便が出る
- 子犬・子猫である
- 高齢の犬や猫である
- 異物を飲み込んだ可能性がある
- お腹を痛がる、落ち着きがない
- 嘔吐や下痢が数日続いている
症状が軽く見えても、重い病気の初期症状であることがあります。
▶︎ 病院ではどんなことを確認するのでしょうか?
診察では、
- 元気や食欲はあるか
- いつから症状が出ているか
- 何回吐いたか
- 下痢の回数や便の状態
- 誤食の可能性はないか
- お腹の痛みはないか
などを確認します。
これらの情報は診断の大きな手がかりになります。
▶︎ なぜ検査が必要になるのでしょうか?
身体検査である程度の見当はつきますが、お腹の中で実際に何が起きているかは外からは分からないことも少なくありません。
そのため必要に応じて、
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
などをご提案する場合があります。
当院では、すべての症例に最初から多くの検査を行うわけではありません。
まずは問診や身体検査を行い、その結果から病気の可能性を考えながら、必要な検査を選択していきます。
▶︎ 超音波検査で分かること
近年では、必要に応じて比較的早い段階で超音波検査を行うことがあります。
超音波検査では、
- 胃の内容物
- 腸の動き
- 胆嚢の状態
- 膵臓周囲の変化
- 腹腔内の異常
などを確認することができます。
もちろん超音波検査だけですべての病気が分かるわけではありませんが、追加検査や治療方針を考えるうえで有力な情報を得ることができます。
▶︎ 最後に
嘔吐や下痢は日常的によくみられる症状ですが、その背景にある病気はさまざまです。
「少し様子を見てもよいのか」
「すぐに治療や検査が必要なのか」
を見極めることがとても大切になります。
嘔吐や下痢が続く場合や、元気・食欲の低下を伴う場合は早めの受診をおすすめします。
当院では、症状だけを見るのではなく、その症状の背景にどのような病気が隠れているのかを考えながら診察を行っています。
ご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
※この記事は犬・猫共通の内容です。






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